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JINSOブライダルカウンセラー 婚活塾ブログ

2025/05/16

心を鏡のように

 こんにちは。今日は「心を鏡のように」について書いてみたいと思います。先日読んだ本に、昔の中国の荘子(BC369~289年)という人の言葉が出ていて、それを読むと、現代でも同じだと思い、人間の思いというものは、昔も今もあまり変わらないのだと思いました。その言葉は、「至人(悟りを開いた人)は、心を鏡のように使う。行くものはいくに任せ、また来るものは来るに任せる。相手に応ずるが留めおくことはない。」(言葉の力、シン・ドヒョン、ユン・ナル、米津篤八訳、かんき出版)

 話相手の心をつかみたければ、良い聞き手にならなければなりません。とかく人は、聞くことよりも自分がしゃべることを優先し、少しでも良いことを喋って、相手を納得させようとするものです。妻との日常生活でもこの種のことは頻繁に起こります。妻は職場で嫌なことや困ったことが起こると必ず帰宅後私にそれを喋ります。私は本当に困っているなら何か解決策を考えねばならないと思い、以前は必死で色々考えましたが、最近は解決策よりも、まずは聞くことに専念しようと思っています。

 前述の荘子の言葉は、人の言葉を聞く場合は、鏡のようでなくてはならないと言っています。鏡のようにという意味は、相手が悲しんでいれば、その悲しみを映し出し、喜んでいれば、その喜びを映し出す。つまり難しいことを考えずに相手の思っていることをそのまま映し出すということ、言い換えれば、相手の気持ちそのものになるということです。そうしているうちに相手は自分がいかに感情的になっていたのかなどに気付くようになります。

また相手は自分が置かれている状況を客観的に理解できるようにもなります。

 前述の本に韓国の第15代大統領の金大中氏の話が掲載されていました。その話は、彼の悪い癖についてのものでした。学生時代相手の話をじっくり聞かずに、物知りで口達者な彼は、いつも相手の話をさえぎって自分の話をしてしまう悪い癖があったそうです。彼はそれを直すために沈黙の練習をしたようです。必死の努力の成果が出てやっと落ち着いて人の話を聞けるようになったそうです。彼が大統領にまで上り詰めたのも、心を鏡のようにしようと必死で努力した成果なのかもしれません。

 見合いなどでも全く同じことが言えます。多くしゃべって、自分が立派な人間だと相手に理解して欲しいという気持ちはわかりますが、この気持ちが強すぎると独善的になり、相手からしたら身勝手な人のように見えます。相手の気持ちを尊重し、相手の気持ちになってじっくり聞くことに専念してください。そうすれば、深い配慮のある、相手の気持ちを尊重してくれる素晴らしい人だと思われるはずです。

 婚活応援しています。頑張ってください。

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